それは、ある日突然やってきました 絵を描くことも苦手で、神仏についての知識もほとんどない そんな私が何かに取りつかれたかのように 寝食忘れて描き続ける日々が続きました
明日香村で「内なる私と繋がる点描曼荼羅講座」を開催しました
2020/06/30
夏至の前日天赦日であり一粒万倍日でもある6月20日に、明日香村の石舞台古墳のすぐそばの、むすひworksさんで 無事オープンでの第一回目の「内なる私と繋がる点…
父の忌明け法要後のある日、それは突然やってきました。 私はこれまで神仏の教えについての知識もなく、 絵を描くことは苦手としてきましたが その日を境に何かに取りつかれたかのように 点描曼荼羅を寝食忘れて描き続けることを止められず、 力尽き果てると気を失うように その場で倒れこむという日々が続きました。 けれどもそれは最愛の父を亡くした私にとっての慰めであり、 癒しであり、天と繋がれるきらめきにも似た至福の時間でした。 曼荼羅は父からの、そして天からのギフトです。 縁あってご覧いただく皆様にも 何かひとつでも響くものをお届けすることができるなら幸せです。
Arcierさんの「星彩天描曼荼羅」との出会い
大宇宙に偏在し満ち満ちている意思を持つ粒子や素粒子。それらが時と場所を選んで色とりどりに形を変化し、集合離散しながら現れる形態一つひとつに真心を込めて点々を打ちながら、しなやかな感性で素直に受け止めて表現してくださる女神。
2014年の冬に初めて古事記の勉強会にお友達と来られたArcierさんは「私は古事記の事を何にも知らないのですが、参加させて頂いても良いでしょうか?」 開口一番、大きな目をクリクリさせてそう尋ねられました…聞けば二月にお父様が亡くなられ、四十九日が明けた後から突然に、寝食を忘れて憑りつかれたように不思議な曼荼羅の絵を描き始め、まもなく第一回目の個展を開くことになっているとのことでした。戦後の政策で「古事記」を学校で教えてはいけないということになっていたので、神話や日本の神さまのお名前すら知らない年代がほとんどなのです。
私は「大丈夫ですよ。どうぞご参加くださいね」といいながら彩子さんが手渡してくださった個展案内のチラシを見てその中の一つの曼荼羅「龍神」に魅入られてしまったのです。
その後何回か勉強会に来てくださった彩子さんからお話を聞くにつれて、彼女がどのようにしてたくさんの曼荼羅を描かれるのかを知ってようやくなぜ古事記の勉強会にきてくださるようになったのかが理解できるようになりました。Arcierさんの曼荼羅は彼女の意思で描きたいものを表現しているのではなく…サムシンググレイトの意思が発動した時に限って絵のビジョンが降りてくる…
つまり「ある日、天から届きました」と彼女のチラシにあるように何者かの意思によって突き動かされるようにペンが動き出し(自らは神の通路と化して)何百何千という点を打ち始めてようやく一つの曼荼羅が完成しているのです。
テーマは日本神話の神々だけに留まらず、神仏を超えてホピやヒンドウーの神々、神羅万象の神々のメッセージを網羅しています。 ファンの一人として星彩天描曼荼羅が心ある方々の目に触れて大宇宙の意思が世界中の人々に広がる事をお祈りさせて頂きます。
小林晴明との共著「古事記のものがたり」著者 宮崎みどり ホームページ http://www5c.biglobe.ne.jp/~izanami/index.html
天描が点描であることの意味
私は描く曼荼羅が「点」の集合体であることにこだわっています。なぜなら、ひとつの点を置く時、その意識は空の星のひとつひとつをイメージし祈りと共に置いていくからです。その想いから「星彩天描曼荼羅」と名付けるようになりました。
星のひとつひとつは私たち一人一人でもあり、細胞のひとつひとつ、そしてその最小単位と言われる素粒子にまで想いを馳せるのです。生物だけに限らず、道端の石、目の前の机や椅子であっても、全てのものはスターダストから生まれていると言われています。
スピリチュアルな観点だけではなく、科学の分野から観ても、全てはひとつ、すなわちワンネスの世界なのです。私もつい、自分と他の人は別であるかのように感じてしまいますが、それも実は繋がっています。私の身体を構成しているものは、かつてのあの人だったかもしれないし、野の草花だったかもしれない。その意識が常に私の中で広がり続けることが出来れば、と願っていますし、この地球上でももっと広がることで、争いなど、この世から無くなることを祈りながら曼荼羅の点のひとつひとつを置いています。
曼荼羅のひとつひとつに偶然と思えないエピソードがあります。
それは決して偶然と言えない必然が絶妙に織り重なり合い、何十年も遡る過去や未来からの、さらには過去生や未来生からのメッセージだと感じています。曼荼羅を描く時、過去も未来もなく時間や空間も超越した「今」を深く体感しています。ひとつひとつの点を愛しんで置き続けること。 それは、私にとって大いなる何かとの幸せな対話の時間なのです。
星彩天描曼荼羅アーティスト Arcier